about なぜ人は、美しいものを求めてやまないのでしょう。人によって「美しい」と感じる「もの」、「こと」、は違えど、効率良く生産されるところとは違った世界にそれは存在するような気がしています。買ってきたほうが、はるかにクオリティが高いものが手に入るのに、わざわざ手間暇をかけて手作りをしたいのは何故でしょうか。ワンクリックで何でも容易く手に入るようになった今、かえってそこからこぼれ落ちる、目に見えない「何か」に本当は求めているものがあるのを皆、感じているのかも知れません。洋裁教室コモノでは、実際に手を動かすところから得られる手応えを元に、「自分から作り出すこと」をお教えしています。大学生から高齢者までと多様な世代・価値観・テイストの人が、ファッションというキーワードでつながり、「場」から技術だけではないものを学ぶ。そういうサロンのような教室になりつつあります。日本文化というものが壊滅的に滅びようとしている今、何を「佳し」とするか。そこから受け継ぐべきものの選別をし、形作ることをここから、始めています。 善林英恵 profile 京都丹波地方の店がない山中にて、幼少期を過ごす。母が所持していた布と電動ミシンをを使い、高校時代から洋服を製図・自作し始める。京都市立芸術大学で美術を専攻した後、現代美術に疑問を感じ、服飾の世界を学ぶために東京へ進学。文化服装学院服飾研究科にてファッションの基本を学ぶ。卒業後パリコレのファッションショーの靴製造メーカーに就職し、3K労働を一年ほどして退職。紹介にて靴デザイナーをしつつ、平田暁夫帽子教室にてオートモード(帽子のオートクチュール)技法とコサージュの作り方の基本を習得。靴デザイナー時代に知り合ったデザイナーさんが立ち上げた、カゴバッグ流行の大元となった鞄ブランドebagos(エバゴス)の鞄職人として、帽子材料を使った初期シリーズの生産のメインを担う。又高級婦人帽子ブランド Hirata Akioの革・毛皮の帽子制作、DCブランド(コムデギャルソン・ジュンヤワタナベ)の帽子生産、写真家原久路の作家デビュー作品制作バックグランド全ての運営など、ゼロイチの立ち上げ時のバックヤード支援を数本同時に行う。2004年独立開業しCo-mono(コ・モノ)として自分の作品制作、催事出店と個展開催を行う。(上記の帽子作品展の案内状モデル着用衣装も全部、ぜんばやしのオリジナル作成です) 2009年出産、野口整体の世界に出会う。2011年東京より京都市へ移住、生活をノンケミカルに完全に転換。2013年頃より整体・SDGs的ライフスタイルの情報発信(月数回のメルマガ発信と週一回ブログ記述)と、イベント開催 (現在シンプルライフ研究所 https://zisoku.com)を不定期に行う。2015年より洋裁教室コモノを開始。2019-2020年 読売カルチャー京都校にて教鞭をとる。2009年より染織作家として著名な吉田美保子さんと、鞄のコラボレーション制作を細々と続けています(現在、洋裁教室の整備のために一時休止)。過去のコラボレーション制作作品は、吉田美保子さんのWEBページ「染織吉田」(完全注文制作ONLY ONLYシリーズの報告・ブログ過去記事)にて、ご覧いただけます→染織吉田 https://www.someoriyoshida.com